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happy life [happy life]

~第一章:町案内~

「んじゃ、明日の朝飯食ったあとに、この町案内ヨロシクな!」
「へいへい」
と、言っておれは部屋に戻り、アイスを買いに行く準備をした、すると悠樹が一緒に行きたそうな目でこっちを見てきた。
「お前、口があるんだから、ちゃんとしゃべれよ」
「うん、じゃあいっしょに連れてって!」
やれやれだ。
田舎といってもコンビニはある、だが自転車で8分くらいかかる。
さらに今日は悠樹がいるため徒歩でいかなきゃならぬ、徒歩だと20分はかかるぞorz
「わ~、草のにおいがするね~」
「ん?そうか、俺にはいつもと変わんないけどな」
「ところで、純麻!ここらへんってカブトムシとか採れるの?僕それが楽しみなんだ!」
まぁ定番だな、夏の風物詩、カブトムシくんか。
「あぁ、そこらへんの森や林のなかにいるよ、いまはどうだかわからんが、昔はでっかいのがいっぱい採れたんだぞ」
「へ~、めっちゃ楽しみ!」
こんな会話か続き、やっとコンビニについた、今日は2週間分買っていこう。
「いらっしゃいませ~、おお、純ちゃん、今日はいつものアイス売り切れてんだ、ごめんよ」
何~!?!?!?俺が愛しているあの『十勝生乳使用 バニラアイス』がないだと!?
「あ~、わかりました、アハハ」
がっかりしながらアイスのところへいくと。
「純麻!これおいしいよ!」
ん?『サマーアイスボー』だと?まぁ、いい、買ってみるか。
俺はそのアイスを二週間分カゴの中へいれる、レジへもっていき、氷なども袋の中に入れてもらい、コンビニをあとにした。
おれはさっそく一本取り出して食べ始める。
悠樹にも、一本あげて食べ始める。
ん、なんだこれ、めちゃくちゃうまいじゃないか!?こいつ、なかなかやるな。
「ね?おいしいでしょ?」
そして家へ帰って冷凍庫の奥の方へアイスをいれ縁側でくつろぐ。
なんでだろう、毎日同じ景色なのに、毎回ここにきてもあきない、不思議なものだ。
悠樹は荷物を俺の部屋にもっていき宿題をやりはじめた、やる気マンマンだな、まあ小3の宿題なんて半日あれば終わるんだろうな、小6の俺なんぞ、そんだけじゃすまないぞ。
今日も平和な時間がすぎてゆく、すると友達と遊びに行っていた喜衣が帰ってきて。
「悠樹くんどこどこ?」
「悠樹ならいま俺の部屋にいるぞ」
というと颯爽と俺の部屋に消えていった、まぁあいつも小3だしな、一緒に宿題やっていてくれればいいのだが。
と思いつつ5分後、悠樹が二階から降りてきた。
「おう、もう宿題あきたのか?」
「ううん、もう終わった」
んんんんんんんんん?たしかコイツが宿題やりはじめてからまだ2時間しかたってないぞ!す、、すごい。
「そ、そうか、まぁあと少しで晩飯だしな、今日は多分豪華だぞ」
「ほんと!?わーい!」
二階からは喜衣が降りてきて。
「悠樹くん!宿題よくできないから教えて!」
「うん、わかった!」
部屋ではさみしいのか、縁側のすぐとなりの居間で二人は宿題をはじめた。あー、俺もやらなきゃな。ま、8月入ってからでいっか。
晩飯の時間が来る。
「今日母さん頑張ったわよ~」
案の定刺身や、焼肉などの豪華な飯だ。
「んじゃぁ、あらためて紹介する!今日から夏休みの間うちにいる、悠樹くんだ!」
「御久し振りです!これから夏休みの終わりまでおせわになります!」
「あら~、礼儀がなっているわね、うちの二人とは違って」
みんな、笑う。
「んじゃ、いっただっきまーす」
「いっただっきまーす」

腹が満腹に満たされ、ごちそうさまをすると、うちの家族はいつもの所定のところへつく。
母は居間でテレビを、父は釣道具の管理、喜衣はなんでかしらんが一番風呂、そしておれは星空を眺める。
やはり悠樹はおれのそばへきた。
「わ~、星がいっぱい!なんだかこわいね」
「そうか?いつもと変わらんが、都会の方じゃ星は見れないのか?」
「う~ん冬はよく見えるけど、夏はあんまり見えないよ」
ふむ、田舎・・・か。
ぼーっとながめていると、喜衣が風呂からあがってきた。
「よし、風呂入るか」
「んじゃ純麻、悠樹くんもよろしくね!」
ま、いっか。
風呂のなか。
「明日も楽しみだな~」
「うーん、喜衣も一緒に行かせるか」
「うん、いっぱいいた方がいいしね!」
ホントは、喜衣がいれば面倒がなくなるんだよな。
体を洗い、風呂からあがると。喜衣が目の前でハミガキをしていた。
「ん?キャーーーー!」
あ、俺のはともかく、悠樹のは見ちゃいかんな。
「悠樹、ホレタオル」
「あわわわ!ごめんね喜衣ちゃん!」
喜衣は、いいよと赤面になりながらはみがきを終わらせた。
ついに、今日も終わりか。
布団をしいて、まぁ俺はベットだからこの布団は悠樹のだ。
「電気消すぞ」
「うん」
部屋中が真っ暗になり光は窓からの月の光と星の光だけだ。
「ねえ純麻」
「なんだ」
「純麻ベットずるいよ」
「んじゃ変わるか?」
「うん!」
暗闇の中で位置をかわる。
「んじゃおやすみ」
返事はない、もう寝たのか、まぁそりゃ疲れるわな。

次の日、朝起きると悠樹の姿はない、起きるのも早いな。
「おはよう」
ん、みんなもう朝食食べてる、早すぎだろ。
「おはようじゃないでしょ!純麻遅いわよ!」
「すいまへーん、いただきます」
朝はやっぱり納豆だな。
「んじゃ、純麻、町案内よろしくな」
「うん、あ、そうだ喜衣も一緒にこいよ、今日予定ないだろ」
「うんわかった!」
ふう、これで世話係ができた。
「んじゃ食べ終わったらハミガキして、家の外に集合な」


~暑いな、オイ~  へ続く。
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